「ジャパニーズ・イングリッシュ」は恥ずかしくない!コンプレックスを克服して、堂々と話そう

f:id:diveintoheart:20151210101630j:plain

Q. 私が話すと、どうも「ジャパニーズ・イングリッシュ」になってしまいます。キレイなネイティブ発音で話せるようになるには、どうしたらよいでしょうか?

f:id:diveintoheart:20150909221944j:plain

A. 「ジャパニーズ・イングリッシュ」のように自分の英語の訛りを気にするのは、世界中でも日本人だけで、しかも英会話初心者の人に限られます。その事実をまず知ってください。発音は、英会話そのものが上達するにつれ、だんだんと整っていくものです。訛りがあっても、相手に通じる英語が話せればそれでOKと考えるようにしましょう。

■「きれいなネイティブ発音」とは何?

英会話というものは、発音よりも「通じる」話し方のほうがずっと重要です。「きれいなネイティブ発音」を気にするよりも、「通じる英語」を話せるようになることに重点をおきましょう。「ネイティブばりの発音」といっても、バレー・ガールのような話し方とか、知性のかけらもないブロークン・イングリッシュというのでは残念すぎます。話せたとしても恥ずかしいだけです。このようなことは、学習を始めてなるべく早い時期に気付いて、軌道修正しておきたいものです。

英語を話せる人が多い国は世界中にあります。アジア圏内でもシンガポールやマレーシアなど、たくさんありますが、彼らは「アメリカ英語の発音をしたい」なんてことは考えません。訛りがあっても気にせず、英語圏の人と対等に、堂々と自分の英語をしゃべります。日本人にもできないことはありません。

■発音のコンプレックスを克服する

日本人の英語の発音が話題にされた時に、必ず挙がるのが「LとR」の問題です。確かに単語ひとつでLなのかRなのか区別することは、聞き取りも発音も、日本人には難しいです。ちなみに、私達の身近な、同じアジア人である中国人や韓国人にとっても難しいそうです。

彼らと一緒に英語を学ぶ機会があって気づいたのですが、同じ問題を抱えているのに、彼らの方が日本人よりも英語が上達する期間が短いような気がしました。なぜか?と考えてみて出た結論は、「彼らには日本人のような発音のコンプレックスがないから」でした。彼らは細かい発音をあまり気にしないようなのです。日本人はLとかRとか、細かすぎることにこだわっているうちに、大切なことを見失っている気がします。

ちなみに、「LとR」は単語単位ではなく、文章全体でとらえれば聞き取りやすくなることをご存知でしょうか?前後の単語とつながることで意味が限定され、単語も限定されるからです。ひとつひとつの単語の聞こえ方ばかりにフォーカスするのではなく、前後も含めて広くとらえるように考え方を変えてみましょう。

そのときの話題が、例えば「庭の草刈りの話」なのか「夕食の食卓を整える話」なのかさえ分かれば、 ”grass” と言っているのか ”glass” と言っているのかは自然と聞き取れるものだし、話す時も、発音が完璧でなくても話は通じるものです。

こうやって、日本人ならではの、細かすぎるとも言える発音のコンプレックスを少しでも取り除くことも、大切な上達への近道です。